自分の感受性くらい

今日は私の大好きな詩を紹介します。
先日亡くなってしまいましたが、茨木のりこさんの詩です。

ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなってきたのを友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ